製造業務


千葉県には、全域に渡り昔ながらの鍛冶屋さんが多く根付いています。この東葛地区においても、ラシャ切鋏(布切鋏)、植木鋏等の鍛冶職人さんが多く在住しておりました。しかし、後継者問題、住宅地における騒音問題等で一軒、また一軒と減って行き、今では数える程度になってしまいました。

特に、関東地区の鍛冶屋さんの多くは、プレス機による型抜きや、自動研磨機による研ぎおろし等、機械作業に頼る大量生産を行う地方産地の刃物と違い、型抜きから刃付け迄、全行程を長い経験で培った勘と腕を頼りに、一人の職人が一つの商品を造りあげる「総火造り」という、優れた技術を持ち合わせています。

当社では、そう云った職人さん達の商品を、そして技術を後世に残していく事を目標に、柏市在住で、代々関東牛刀(洋包丁)の鍛冶職人、関守永師を招聘し、同市藤ヶ谷に鍛冶工房を設立。平成18年度には、当社製の関東牛刀が千葉県指定伝統的工芸品に指定を受けました。

当工房では、研ぎ直し等刃物に関するご相談も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。

作業の流れ

牛刀を造るまでには、30工程ほどの手順があります。柄付けの細かい作業を含めると40工程以上になります。
一日で全部やるわけではなく、その日その日の作業の流れで、工程ごとに一日の作業を行います。
まずやることはないと思いますが、仮に全工程一日で行った場合、集中力なども考えて、
一丁から三丁ほどしかできないと思います。
以下の工程は作業の一部で、商品によって工程も多少違います。